1 温泉とは何か
温泉法で、①温度が25℃以上、②定められた成分(遊離炭酸、総硫黄など)が一定濃度以上と定義されています。このどちらかにあてはまれば、温泉ということになります。特徴となる成分がなく、温度が25℃以上の温泉は、単純温泉と呼ばれます。
日本の温泉は、火山性の温泉と非火山性の温泉に大きく分けられます。白山、長野、九州等に火山の熱で暖められた温泉が火山性の温泉です。一方、火山のない所にも温泉があります。地下を掘ると大体100mで2℃~3℃上昇します。1500m掘れば、地表の温度が20℃とすれば、汲み上げられた水は50℃にもなります。これが非火山性の温泉です。
温泉かどうかは、旅館や公衆浴場などで温泉を利用する場合、許可が必要になり、温泉の成分や禁忌症、入浴時や飲用上の注意を掲示しなければなりません。この成分掲示の偽装表示が問題となっています。